看護師は日々業務に追われ、ストレスを感じているケースは珍しくない。患者の命と健康を預かる仕事なので、緊張感を持ちながら働いていることも多いだろう。さらに言えば、不規則な勤務時間や職場の人間関係は、心身共に疲れる要因であることは明白だ。
人は具合が悪い時に他者に対して厳しい見方をしがちで、感謝してくれる患者ばかりではない。場合によっては、患者やその家族の不安やいら立ちが看護師に向くこともある。
このように、精神的にも肉体的にも看護師の仕事はハードだ。
看護師は人と関わるプロで、患者の精神面にもアプローチする。そのため、看護師自身が強いメンタルを持っている必要があり、メンタルがタフでなければ看護師を続けるのは難しいだろう。
タフなメンタルとは、一般的に前向きやポジティブ、プレッシャーに強いことなどを指す。看護師にとってのタフなメンタルは、これらに加えて末期患者や辛い治療に耐えている患者に寄り添い、感情的にならずにケアを提供できる精神力も含まれる。
一方、強いメンタルとは、傷つかないことではなく傷ついてもすぐに立ち直れることだ。自分の感情をコントロールし、過度に感情的にならないように努めよう。優しい人ほど感情移入しやすく傷つきやすいため、メンタルを鍛えることを心がけたい。
第1段階では自分が傷ついていることを認め、第2段階で傷を癒す方法を見つけるのだ。仕事以外に夢中になれるものを見つけるのは良い方法で、自信がついて自己肯定感が育つと、自ずとメンタルも強くなる。