困っている人の役に立ちたいという理由で看護師を目指す人はたくさんいる。しかし、医療現場での仕事は理想や憧れだけでは続けていくことはできない。
看護師として働いていく上で求められる資質の一つが、タフさだ。ここで言うタフさとは、シフト制による不規則な勤務形態や多忙な業務に耐えられる体力面はもちろん、精神面の強さも要求される。
命を預かるという責任感と緊張感の中で仕事をするのは想像以上に精神的な負担が大きく、それに耐え得るだけのタフさを持ち合わせていなければならない。とはいえ、いくら肉体的・精神的にタフな人でも限界があるので、そのままで続けていれば疲労の蓄積で体調不良を引き起こしてしまう。
そこで重要となるのが、オンとオフの切り替えだ。仕事と休日でしっかりとスイッチを切り替えて気持ちをリフレッシュさせることが、看護師が無理のない形で長く続けて行く秘訣だ。

コミュニケーション力も、大事な資質の一つだ。
看護師は、数ある職業の中でも特に離職率が高いと言われている。離職に至る原因は人によってそれぞれ異なるが、大半の人が理由として挙げるのが職場の人間関係だ。これは、女性の比率が高い職場特有の問題で、転職や異動など後から入ったことで職場に馴染めず、疎外感を覚えて辞めてしまうケースも少なくない。
看護師はキャリアアップを図ったり人事異動で部署が変わることも多いため、自分から積極的に話し掛けて溶け込めるようにすることが大切だ。